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のき山放送局で紹介されました!





丸地典利です。 
47歳の夏に直腸にガンが見つかり切除手術を経験しました。
この経験を書き留めようと始めたのがこのブログです。 ガンが発見されたことは、自分にとってそれはそれは大きな衝撃でした。自分の中の何かが変わっていく大きな機会になったことは確かです。




 2016年8月29日
このブログを開設して5年が経過しました。 
直腸ガンの手術からも5年が経過し、病院からは成績優秀で卒業証書をいただきました。 何度かイレウスを発症していますが、後遺症は日常生活に殆ど影響しなくなりました。 体のために術後1年目から始めたランニングも、すっかり習慣化して、フルマラソンのタイムを追求するようになっています。
ブログの内容も日常の出来事や未来への活動が中心になってきました。





ガンや手術に関する記事をお探しの方は、2011年9月の周辺をご覧ください。


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2011年09月15日

外科受診(検査結果 手術方針)

9月15日、検査結果を聞くため外科を受診

本日も妻同伴です。
検査結果と患部の状況、手術の方針につて説明を受け、手術日程を決めました。
当初心配していた、「肛門が残るのか」については、残せること、
進行度は、恐らくⅠ期と思われる早期癌であること、
など、早く発見できて良かったと思える結果でした。

入院は9月28日、手術は30日と最短日程を確保しました。

以下、医師とのやり取りについて、備忘録として残します。



<患部の状況>

おそらくⅠ期の癌である。
内視鏡で捲り取っても不完全になるため、開腹切除手術になる。
肛門から7-8センチ位のところに癌がある。
組織の検査結果は腺癌である。



<進行度の解説>

進行度は0, I, II, IIIa, IIIb, IV期の順で進行した状況となる。
0期:ごく早期のがん(粘膜内がん)、転移の報告なし
I期:所属リンパ節に転移がなく、腸管壁への浸潤も固有筋層(腸管壁内)にとどまる
II期:所属リンパ節に転移がなく、腸管壁への浸潤が深い(固有筋層を貫く)状態
III期:腸管壁への浸潤にかかわらず、所属リンパ節転移のある状態
  IIIa:所属リンパ節転移(1-2群)が3個以下
  IIIb:所属リンパ節転移が4個以上あるいは、所属リンパ節の最も離れた部位(3群)リンパ節に転移
IV期:肝や肺などの血行性転移、腹膜転移、遠隔リンパ節転移(所属リンパ節外)がある場合

外科受診(検査結果 手術方針)



<大腸(直腸)癌の解説>

癌は必ず腸の内面から発生する。
大腸の壁は数ミリ程度で、1センチも無い厚さ。
大腸は内面に粘膜、途中に筋層、外側に漿膜という丈夫な膜がある。
何年でどれだけ大きくなるかはよく分かってない。
癌はたった1個の細胞から大きくなり、認識できるまでに数年から10年位かかる。

外科受診(検査結果 手術方針)



<手術について>

粘膜だけにあるものは内視鏡で取れる。(0期)
今回の癌は粘膜より下の粘膜下層に少し入っていると思われる。
粘膜下層へ少し入ると、10-15%位の確率でリンパ節へ転移する場合がある。
この恐れがある以上、リンパ節も含めて完全に摘出すれば直る確率が高まる。

手術は全身麻酔で行う。
根治するかどうかは癌がきれいに取れるかどうか、転移があるか無いかだ。
多くは直るといっても、フォローアップが必要だ。
恐らくⅠ期なので、5年生存率は9割位だ。

今回は、早期の直腸癌で手術は癌を含めた前後の腸を切り取る。
病変がある少し下から上はS字結腸まで上側を多く筒状に切り取る。
人間の構造上、S状結腸まで切らないと縫えないからそのような切除になる。

肛門からかなり近いので技術的に縫合は難しい。
機械を使って縫う。
手術は5時間位かかる。

外科受診(検査結果 手術方針)

今の予定では、人工肛門は考えていない。
人口肛門は患部の位置で決まる。
肛門に近ければ間違いなく人工肛門になる。
今回の位置では人工肛門にはならない。

但し、合併症が起きた場合は人工肛門になることがある。
その際は一時的な人工肛門になる。
一時的に人口肛門にした後に、元に戻す。



<手術後について>

豊橋市民病院は大腸癌の手術が年間200人を越える。
そのうち直腸癌は50-60人行っており、日常的な手術だ。

手術後の合併症が無ければ、この手術の平均的な入院期間は2週間位だ。
それには、縫合箇所がしっかり付かないといけない。
うまく付かないと腸の中身が漏れて腹膜炎など合併症になることがある。
もし、それが起きると2週間の入院が2ヶ月になる場合がある。
これが起きる確率は3-5%位だ。

術後2日目までは絶食だ。
縫合不全を抑えるためと、縫合不全の情報を得るために、管を入れる。
これは血抜きなどのドレインのことだ。
問題ない時期まで入れるが、通常5-6日で抜ける。



<後遺症について>

便通には支障が出る。
直腸は便を溜めておく所、そこが無くなるので便が来ても分からなくなる。
だから、失禁になる。
何回もトイレに入らなければならなくなる。
この症状は残念ながら出る。
時間とともに克服は出来るが、最初の頃は悩まれると思う。
漏れてしまうことを我慢できない。
人により症状は様々であるが、
多くの場合はその人なりのやり方で殆ど克服できている。



<抗癌治療について>

抗がん剤治療が必要なのはⅢ期以上の場合だ。
リンパ節に癌が認められた場合にも必要になる。

抗がん治療は通院で行う。
期間は飲み薬で約半年位になる。



<手術の日程>

入院:9月28日
手術:9月30日


<その他>

両親の病歴を紹介。

血液の脂質を下げる薬を今年の3月から飲んでいる。→問題なし。

お腹の状態をエコーで診断。

入院の説明を看護師から受ける。
インフルエンザ等の予防接種は手術の前後1ヶ月以上の期間を開けることが必要。

セカンドオピニオンに関しては、内容を納得したので行わない。

事前の検査を実施
レントゲン撮影
検尿
採血
心電図
肺活量測定

診断書入手
手術に関する同意書入手

がん保険申請書作成依頼


以上

http://www.onaka-kenko.com/earlydetection/digestive-organ/large-intestine-cancer/
使用した図は上記URLから転載





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