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のき山放送局で紹介されました!





丸地典利です。 
47歳の夏に直腸にガンが見つかり切除手術を経験しました。
この経験を書き留めようと始めたのがこのブログです。 ガンが発見されたことは、自分にとってそれはそれは大きな衝撃でした。自分の中の何かが変わっていく大きな機会になったことは確かです。




 2016年8月29日
このブログを開設して5年が経過しました。 
直腸ガンの手術からも5年が経過し、病院からは成績優秀で卒業証書をいただきました。 何度かイレウスを発症していますが、後遺症は日常生活に殆ど影響しなくなりました。 体のために術後1年目から始めたランニングも、すっかり習慣化して、フルマラソンのタイムを追求するようになっています。
ブログの内容も日常の出来事や未来への活動が中心になってきました。





ガンや手術に関する記事をお探しの方は、2011年9月の周辺をご覧ください。


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2014年02月23日

【燃えないゴミの日】 忘れてはいけないコト

2014.2.23
 【燃えないゴミの日】 忘れてはいけないコト
 

忘れられない過去があります。


もう十数年前のことです。

少し寝坊をした朝、
食卓へ降りていき食事をしていると、
いつもよりなぜか視界に入ってきました。


(時間が無いのに・・・)


そしていつもより
ニコニコしていました。


(そうか、やって欲しいんだ・・)


でも、視界に入る回数や時間が
明らかに多くて何かを訴える表情。。


(こっちは時間が無いのに・・)


「ねえねぇ・・今日何の日か知ってる♪」


たぶんアレをやって欲しいんだなと
思っていました。

なので躊躇無く
そして少し不機嫌に言ってやりました。


「# 燃えないゴミの日だろ!」


一瞬にしてAさんの表情が
ピンクから青へ、
そして赤に変わるのがわかりました。


(な、何を怒ってるんだろ・・・あっ)


彼女の誕生日でした。
何も言い訳は出来ませんでした。。。


事ある毎に言われる
「燃えないゴミの日」事件です。




その日以来、誕生日や記念日は
決して忘れてはいけないし、
間違えてはならない。

たとえそれが
燃えないゴミの日と同じ日でも・・・




イレウスの入院で
危うく忘れてしまいそうでした。

2月23日
ちょうど退院の日が結婚記念日。

Aさん風の語呂合わせでは
「フーフミずいらず」の日らしい。

夫婦水入らず なんて言葉を聞くと
逆に緊張してしまう。。

そんな最重要な日を
昨日の朝気付き、慌てました。


(どうしよう、入院中だ・・)


なんとなく分かっていたことは

「花束が一番」

ということ。

三河地区発全国で活躍している
「花男子」の様にカッコよく渡すか!




しかし、明日だ。どうしよう。。。


そういえば友達の友達に
面白そうな花屋さんがいたなぁ、、


そこへ頼むことに決めました。

用件を伝えて
「それでは内容はお任せで」


(しまった!
  金がないし今日は土曜日だ)


院内の ATMは稼動していません。

そこで
寒風吹き荒ぶ中を
院外へ出て往復 3キロのコンビニへ。
(病院の周囲には何も無い)

ATMで引き出し
言われた通りに封筒を購入しました。

それは、
花束を渡すときに、


「お支払いは見えない方がいいですよ。
 封筒に入れてコッソリ渡してください」


なるほど、
その方がスマートです。

せっかく花束を渡して気持ちが上がっても
レジでもたつけば下がってしまいます。

選んだ花屋さんは流石でした。


 ⇒「花坊」さん
 Blog:http://ameblo.jp/hanabou443/
 facebook:https://www.facebook.com/hanabo
 HomePage:http://www.toyokawahanaya.jp/



退院の手続きを終えた10時頃
Aさんは到着しました。


「帰りは俺が運転してくよ^^;
 ちょっと寄りたいとこがあるからさ」


ホームセンターへ寄りたいと告げて
車を走らせました。

花屋さんはホームセンターの
向かい側だからです。

話に夢中になったフリをして
ホームセンターの入り口を通り過ぎ、、


「ちょっとぉ ##行き過ぎたわよっ!」


進路を変えると言って
花屋さんの駐車場へ入れました。


「ちょっとここにも寄りたいから・・」


怪訝そうな顔で花屋さんへ入ると、
さっっ と花束がAさんへ。

一瞬ポカン、、とした様子でしたが
花束の威力は凄いですね!

眉間のしわは
一瞬で微笑みに変わりましたぁ~♪♪♪


「いつも ありがとう」


素敵な花束と嬉しそうな笑顔とともに
車の中はいつに無くいい雰囲気に・・・


「あのぉ・・ありがとうございました」


Aさんから妙に神妙な言葉。


「二人の記念日やん♪」


実はここまでAさんは、


なーんでアンタが退院したことで
花束もらえるんか? 

アンタの退院が二人の記念日ぃ?
そー考えることもできるわなぁ。。

ま、綺麗だでヨシ!


ということだったようです。


更に暫く車を進めたときに、


「ところでさ、今日って何日だった・・・

 ! えっえぇ~~

 今日ってさ! ねぇ結婚記念日ぃぃ~~

 わぁぁっぁ☆ そうだったのぉぉ♪♪」


実は私

か・な・り ガッカリしました。。。

が、
十数年前の借りを少し返せたような

ちょっとした
充実感も味わわせていただいた

結婚記念日でした。









いつもありがとう
  


2014年02月23日

【イレウス4-8】 今回を振り返って

2014.2.23
 【イレウス4-8】 今回を振り返って
 

イレウス入院の8日目

退院の日。

夜明けの太陽は
雲に邪魔されていました。







今日までの不安を
示すかのような夜明けでした。

遠く山の上にかかった雲は
日の出の太陽を焦らしていました。


(似てるな・・・)


今回の入院は非常に辛いものでした。

「病院へ行けば直ぐに開放される」

このような思いは打ち砕かれました。

丸一日以上もがき苦しみました。

早く腹を切り開いて
取り出して欲しい・・

そう懇願したくなる辛さでした。

やっと閉塞が開通し、
水分補給、重湯、五分粥と
食事が進んでいっても
喜びより不安が増しました。


(また詰まったらどうしよう・・)


そのような不安は
体へマイナスに影響するのか
通じが来ませんでした。

感覚としては
直ぐそこに来ているのに
出る気配がありませんでした。

唯一の安心材料は
ガスが出ていたこと。。

腸の蠕動運動は
止まってないということです。

全粥になった食事開始 3日目でも
通じはありませんでした。

次第にお腹に張りを感じ始めました。

このまま出てくれないと、
また詰まってしまうかもしれない・・・


不安感からか
今朝は 4時に目が覚めました。

次第に周囲が明るくなった頃、


(日の出を見に行こう)


太陽は気持ちを前向きに変える力があります。
日の出が見える部屋へ行きました。




雲がかかっていました。

どんよりとした気分になりました。

日の出の時刻は 6時27分ですが、
山から昇るので 5分ほど遅れます。

冒頭の写真のように
雲からやっと顔を出したのが
日の出の時刻から 24分後。

途中で日の出を見ずに引き上げようか
とも思いましたが
思い直しました。



部屋へ戻って暫くすると
ぎゅるぎゅると僅かな報せが届き始めました。


(日の出まで見て良かった・・)


食事開始 4日目でやっとのお通じ!

朝食後にもお通じがあり、
やっと胸に痞えた不安が消えました。



昨日も書きましたが
如何に痛くなる前に兆候を知るか。

そして詰まる原因を事前に排除するか。

前者は昨日紹介した
聴診器(注文済)で自分の音を知ることで
健康状態を管理してみようかと思います。

後者に関しては、

今回は相当に気を付けていても発生しました。

なので、ゆっくりじっくりと
これまでの行動を振り返ってみたいと思っています。






いつもありがとう







付録:退院前の朝食



(全粥)