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のき山放送局で紹介されました!





丸地典利です。 
47歳の夏に直腸にガンが見つかり切除手術を経験しました。
この経験を書き留めようと始めたのがこのブログです。 ガンが発見されたことは、自分にとってそれはそれは大きな衝撃でした。自分の中の何かが変わっていく大きな機会になったことは確かです。




 2016年8月29日
このブログを開設して5年が経過しました。 
直腸ガンの手術からも5年が経過し、病院からは成績優秀で卒業証書をいただきました。 何度かイレウスを発症していますが、後遺症は日常生活に殆ど影響しなくなりました。 体のために術後1年目から始めたランニングも、すっかり習慣化して、フルマラソンのタイムを追求するようになっています。
ブログの内容も日常の出来事や未来への活動が中心になってきました。





ガンや手術に関する記事をお探しの方は、2011年9月の周辺をご覧ください。


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2012年09月15日

感情の波紋(2011年)

2012年9月15日 感情の波紋(2011年)


2011年8月23日に内視鏡で直腸にガンが発見されてから、
迫ってくるような圧迫感に襲われていました。

迫ってくるものは「恐怖」でした。

「怖い」のです。「逃れたい」のです。

死に近づいていくことが「怖い」

手術が失敗して目覚めないかもしれない、

重い後遺症が残るかもしれない、

しかし、何もしなければ、進行して確実に命を蝕みます。


ところが、ガンは発見されても、
それによると思われる症状が体に現れてないだけに、

どうして後遺症が残る大手術を受ける必要があるのだろう?
と、なかなか飲み込めませんでした。

また、たとえ手術が成功したとしても、
転移があれば生存率は低下します。

「果たして、あとどれだけ生きられるのだろうか・・・」

「後遺症によって、どれだけ生活が制限されるのか?」

「今まで自分は何をしてきたのか?」

「それは本当にやりたいことだったのか?」

「・・・・・」




頭の中に浮かんでくるのは、自分のことばかり。。。

家族への気遣いや心配よりも、
圧倒的に自分自身の限られた時間をどうするかという心配でした。


だから、これまでの自分に180度舵を切って、
とにかく人に会い、
セミナーに参加し、
人の職場へ押しかけ、
カウンセリングを受け、
パーティー・交流会に参加し、
などなど、、行動して自分探しを始めました。

時には帰宅が午前様になるときもありました。
とにかく、「急がなければ!」だったのです。


しかし、病人を抱える家族にとって、
一番体を大切にして欲しい時期に、
好き放題やっている私の行動は理解されるはずがありません。

病気によって収入が絶たれ、路頭に迷うかもしれない。
なのにいったい何をやっているのか!
子ども達の未来をどう考えているのか?


何度も話し合いました。
泣きながら話し合いましたし、
大声を張り上げたりもしました。
子ども達も巻き込んで・・・


今、振り返って考えると、

その時自分がどれだけやりきっていたのか! 
ということではないのかと。

モヤッとしたまま生きてきたからではないのか と。


もしも、一日一日を人生最後の日の如く、
精一杯生きていたのなら、やりきっていたのなら、

このような状況に立たされたときに、
もっと自分の外に目を向けることが出来たのではないのかなと。


今はこのように考えています。


明日は、入院して手術台に載るまでを振り返ります。