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のき山放送局で紹介されました!





丸地典利です。 
47歳の夏に直腸にガンが見つかり切除手術を経験しました。
この経験を書き留めようと始めたのがこのブログです。 ガンが発見されたことは、自分にとってそれはそれは大きな衝撃でした。自分の中の何かが変わっていく大きな機会になったことは確かです。




 2016年8月29日
このブログを開設して5年が経過しました。 
直腸ガンの手術からも5年が経過し、病院からは成績優秀で卒業証書をいただきました。 何度かイレウスを発症していますが、後遺症は日常生活に殆ど影響しなくなりました。 体のために術後1年目から始めたランニングも、すっかり習慣化して、フルマラソンのタイムを追求するようになっています。
ブログの内容も日常の出来事や未来への活動が中心になってきました。





ガンや手術に関する記事をお探しの方は、2011年9月の周辺をご覧ください。


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2014年11月08日

【なんでも世界一を目指す】  夢や目標の叶え方とは?つづき

2014/11/8
【なんでも世界一を目指す】
 夢や目標の叶え方とは?つづき


昨日の話の中身を知りたいという
リクエストを頂いたので、
つづきを・・・



一昨日、面談をする機会があって
いろいろな話をした。


一人のメンバーの目標は
***で世界一になる、だった。

それを聴いていた別のメンバーは
まだ目標が無い、と言った。

若いうちから目標を明確に持つことは
いいことだよなぁ~♪

***で世界一
これを聞いて
私はある話を思い出していた。




中村文昭さんは
4ヵ月後にバーをオープンさせろという
師匠からの厳命をもらいました。

そして修行のために送り込まれた
ホテルのレストランで待ち受けていたのは、
厨房横で格闘する皿洗いの毎日。

朝から夜中まで
来る日も来る日も、ただただ、、、、

焦った中村さんは
師匠に直談判をしました。


「修行先を変えてください、
 これではオープンに間に合いません」


「お前はいつもそうだ
 都合に合わんとすぐに変えたがる
 言い訳の達人だな
 どうせ文句言いながらやってたんだろ!」


頭ごなしに叱られて
また皿洗いの現場へ戻されました。

戻されるときに
秒針付きの目覚まし時計を渡されて


「これを目の前に置いて
 秒針を見て稲妻のように皿洗いをしろ!」


このように言われたのです。

中村さんは言われた通りに
まるで人間が変わったように
一心不乱で世界一の皿洗いを始めました。

すると、
初日から変化が起こりました。

料理場の中で口煩い
3番手位の方が笑いながらやって来て


「おいバイトぉ~
 お前何一生懸命やってんだぁ~

 一生懸命やっても怠けても
 時給は変わらないんだぞ~」


「分かってるんです。

 でも、どうせやるなら
 世界一を目指そうと思って・・・」


3番手の方はゲラゲラ笑って
皆に言いふらしました。

これまでの皿洗いでは
誰とも口を利かなかったし
利いてもくれなかったのに
注目の的になってしまいました。


「あいつ見てみ
 頭オカシイぞきっと・・・笑」


それでも稲妻のように洗い物を続けて
3日経ち4日経つと
また変化が起こりました。

3番手が若い正社員の首根っこを掴んで
中村さんの所へ連れて来ました。


「お前この中村はお前と同級生だぞ
 お前は愚痴ばかり言って。

 こいつは朝から晩まで皿洗いだ。
 知ってるだろ!少しは見習え!!」


周りの皆もその中村さんの一生懸命さに
好意を持ち始めました。


そんなある日、事件が起こりました。

忙しい最中、料理に盛り付ける野菜が
足りなくなってしまい
料理長が、
誰か買って来い!と叫びました。

しかし忙しい調理場では
誰も手を上げることが出来ません。

料理長は怒り出して


「誰でもいいから行ってこい#」


と大声を出した時、
皿洗いが早くて時間が出来た中村さんは
条件反射的に手を上げました。

そこで中村さんが思ったのは、
世界一の使いっ走りになって
料理長の予測を上回ることでした。


「買えるだけ買ってくればいいですか?」


「買えるだけ買ってこいっ!」


中村さんは全速力でスーパーへ走り
買えるだけ買って
すっ飛んで来ました。


「はぁ。はぁ。。。
 お待たせしました!」


皆はその速さにビックリし、
料理長もビックリして、


「お前そんなに走ったのか!」


と。


中村さんはすぐに
元の皿洗い場へ戻って
また稲妻のようにはじめました。



暫くすると、
料理長が洗い場に現れて
身の上話が始まりました。

その日から
皿洗いの他に仕事が増えました。

料理長の使いっぱしりでした。

中村さんはどんな使いっぱしりでも
料理長の予測を上回るように
世界一のパフォーマンスを心がけました。


「料理長、
 あなたの予測を上回りますから!」


「お前のその言葉が気分いいねぇ~
 今日も走って来い!」


ペーペーの中村さんは
料理長の大のお気に入りになり
一番の仲良しになりました。


ある日、料理長と中村さんは
食事をしていました。


「ところでお前
 なんであんなに一生懸命なんだ?」


中村さんはこれまでのこと、
師匠から厳命されてここへ来たこと、
そしてド素人なのに期限までに
バーを開店させなければならないこと。

これらのことを赤裸々に語りました。

すると料理長は、


「お前、時間が無いじゃないか!」



次の日、洗い場へ出勤すると、
もう洗い場を卒業でした。

料理長から渡されたユニホームは
ウィングカラーに蝶ネクタイ。

カウンターの中に入れられて、
料理長は、


「渡部、
 こいつを何月何日までに育てろ。

 皆、こいつのことを羨ましがったり
 やっかんだりするな。

 こいつは何月何日までに
 バーを開店させなきゃならないんだっ」


このひと言で料理場の皆が
中村さんの応援団になりました。

赤坂や銀座のバーへ連れて行ってもらい
勉強させてもらいました。

渡部主任はバーに関する
ありとあらゆる知識を中村さんに教えました。



そして、
本当に4ヵ月後のその日に
バーをオープンさせることが出来たのです。


最初のお客さんは
料理長と渡部主任でした。

料理長はこう言いました。


「中村、頑張ってね。
 師匠の予測を上回ってやれよ」





いつもありがとう


おまけ1
今日の5キロタイムトライアル2本で
疲れ果てた自分。。。笑




おまけ2
やっぱりこの方の話は面白い!

  
タグ :中村文昭