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のき山放送局で紹介されました!





丸地典利です。 
47歳の夏に直腸にガンが見つかり切除手術を経験しました。
この経験を書き留めようと始めたのがこのブログです。 ガンが発見されたことは、自分にとってそれはそれは大きな衝撃でした。自分の中の何かが変わっていく大きな機会になったことは確かです。




 2016年8月29日
このブログを開設して5年が経過しました。 
直腸ガンの手術からも5年が経過し、病院からは成績優秀で卒業証書をいただきました。 何度かイレウスを発症していますが、後遺症は日常生活に殆ど影響しなくなりました。 体のために術後1年目から始めたランニングも、すっかり習慣化して、フルマラソンのタイムを追求するようになっています。
ブログの内容も日常の出来事や未来への活動が中心になってきました。





ガンや手術に関する記事をお探しの方は、2011年9月の周辺をご覧ください。


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2012年10月27日

「患者であることに夢中にならない」

2012年10月27日 「患者であることに夢中にならない」


ひっさびさに!がん関連記事です。


元経済財政相の与謝野馨さん(74)が
政界引退を表明されたのは「声」を失ったのが原因でした。

与謝野さんは、がんと並走した政治人生だったのです。


与謝野さんは初当選直後の39歳で血液のがん、
悪性リンパ腫を告知されました。

当時のがんは不治の病扱いでしたから、
隠し通して治療したそうです。

その10年後には再発。
強力な抗がん治療で完全に治癒したのもつかの間、

2000年に直腸ガンが見つかり手術を受けました。

そしてその翌年には前立腺がん。

経済相を務め終えるや否や
4つ目の下咽頭がんの告知が待っていました。

なんと、4つのがんと闘いながら政治人生を歩んできたのです。


闘病と政治生活を両立させた原動力は何だったのでしょうか?

このような考えの下で生きて来られたようです。

「泣いてもわめいても、
 誰かに打ち明けたって
 がんが治るわけではない。」

医師を信じて、どんなに苦しくても
治療はやり切ると決めて、

後は普通の生活を送ることこそ
「充実」ではないかと思ったそうです。


「患者であることに夢中にならない」

私はこの言葉に与謝野さんの強さを感じました。

これは、病と闘う自分と、
政治活動をする自分、
更にそれらを客観視する自分に分けて生きること。

強い意志が無ければ、このような生き方は出来ません。


「患者であることに夢中にならない」


下咽頭がんで政治生命の「声」を失い引退を表明されましたが、

私はその強さに心から感服し、見習いたいと思いました。


日経新聞夕刊 人間発見 より